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書店で「日本の」ナントカってタイトルの本を最近よく目にする。
自国の文化を大事にしようっていう意識の高まりなのか。
どちらにしても、私は昔からこの手の本が大好きなので嬉しい。
古典や古典の中の暦に興味があったので、まとめて3冊ほど購入した。
いずれも違う著者、内容もそれぞれで面白かった。

「色の名前で読み解く日本史」 (中江克己著/\788-)

口絵にカラーで伝統色の色と名前が紹介されているので、ひとつの色の話を読むごとに巻頭をめくって楽しんでいる。
色を表す漢字の雰囲気がとても好きで、勝手な想像を今まで巡らしていることも多かった。
この本で、言葉の印象と異なる色にめぐり合うこともまた面白い。
実際の染めや植物的な知識も教えてくれるが、日本史を読み解くというコンセプトで、色名が生まれた当時の生活も垣間見える。
季節で4つの章を設け130色を紹介、ひとつの色をおよそ1ページ間隔で気軽に読み進められるのも良いところだと思う。

「旧暦で読み解く日本の習わし」 (大谷光男/\735-)

こちらは3冊の中で一番専門色が強いです。
寝る前にちょっと読もう、なんて開くと速攻眠くなる(私だけだよ)
旧暦、陰陽五行説、暦、方位…私のツボワードがぎっしりなのもこの本。
とにかく暦について細かい説明が尽くされている。
オススメな使い方としては、字引的にランダムに開くこと。
疑問に思った暦の名称を、知りたい時に開く感じ。
私は最初から最後まで、順番に読まねばすまない性質なので無理だけど、すらすらと読んでおいて読後にはそんな風に使いたい。
誰でも聞いたことのある暦から、まったく今の生活ではお目にかかれないものまで、中国の受け売りでなく日本の生活に根付いた暦という存在に浸ることが出来る。

「日本人のしきたり」 (飯倉晴武著/\700-)

私が買ったものには、江原さんのコメント帯が付いていた。
「守りぬきたい日本のこころ。こういう本があることに感謝します。」
私としても基本は同じ気持ちかな。
3冊の中で一番読み物色が強く、とても面白くずんずん読める。
知っているようで知らない古くからの習わしの起源、「そうなんだ~」と読みつつちょっと隣の人に「知ってた?」なんて語りかけたくなる感じ。
実際私は家族のものに読み聞かせたりして。
こういうことに興味が薄い人でも、何かのきっかけで手にすることがあったら興味深く読んでしまうような上手な筆の運びで、そういう意味で私は感謝したい。
しきたり、と言っては重い感じで嫌だが、日本の季節の中に生きる行事というものが私は大好きで、その土地に住むものが大切にしていって欲しいと思っているから。

この3冊、日本の風土、その中で生まれた、そして今現在私たちも生み続けているだろう豊かな感覚を、言葉や習わしの中に具現化してきた経緯を楽しめる。
すべて、青春出版社の新書です。